閲覧いただき、ありがとうございます。
私は現在20代で、給付型奨学金をいただきながら学業をしています。育った家庭環境はあまり教育熱心な場ではなく、実家にいるとトラブルの多い親族を私が支えなければならなくなりそうだったため、恋人の家で共同生活をしています。
(これについては、恋をして一緒にいたくなったから同棲し始めたわけではありません。家を出たかった私と一軒家を賃貸していて孤独に生活をしていた男性側の両方にメリットがあるという点で、2人とも得をするだろうと見込んで同棲を始めました。
ずっと添い遂げようという覚悟で彼と住み始めたわけではないため、恋愛という点でも違和感や疑問を感じつつ過ごしていますが、これは今回の相談のテーマからずれるので一旦話を戻させていただきます。)
学生でいられるうちに自分の専門性を高め、平穏に暮らしていける仕事をすることを目標に学業の課題の締め切りや生活費、納税等の調達をこなしています。
そんな現実重視の生き方をしている私ですが、時々過去のことで落ち込んだり悩んだりすることがあります。
それは祖母の新興宗教についてです。
結論から言いますと、私は祖母の言いつけを守るいい子でいたかったと思っています。
しかし、客観的に見ると若くして宗教に没頭することで失うものや、世間の価値観からずれていくことが多く、所属させられていた宗教団体を高校生の時に脱会しました。
現在宗教について縛られていることはないのですが、それにもかかわらず私の中には罪悪感と後ろめたさが残っています。
おばあちゃんの理想も夢も、一緒に追いかけてあげることはもうできない。
遺志を受け継ぐことはあきらめざるを得ない。
家族という近い距離で暮らしていたからこそ、私は、おばあちゃんが大事にしていたものを守っていきたかったです。それでも、私は地元や家族、宗教団体のコミュニティを離れても生きていけるように、より現実的で役に立つコンピュータサイエンスを専攻することを選びました。
課題が多いときもありますが、自分で選んだ進路であるため、真剣に、自分のスキルとなるように挑戦することができています。
ただ、何かを選ぶということは、何かを選ばないということでもあります。
自分があきらめてきたこと、捨ててきたもの、価値観の違いから傷つけ離れることになった人たちのことを振り返ると、私は落ち込みと後悔にとらわれてしまいます。
それでも、前に進まないといけません。私がやらなければならないことはあり、しかもできるだけ効率よくこなす必要があります。
パフォーマンスを落とさないためには、人や人生に思いをはせ気持ちを落とすような感受性をあえて鈍感にすることで物事を効率よく進めることができます。
気持ちの問題は、すぐに解決するようなものではありません。
祖母の価値観に従っていけなかったことについて、自分の中で落としどころが見つかるにはきっと時間がかかると思います。
本当は、かつて属していた、そしておかしいと思いながらも従っていた田舎特有の素朴な価値観のグループに対する気持ちが残っているのかもしれません。
もう頑張るのをやめて地元に帰りたいと泣いてしまった時もあり、ホームシックのような思いにとらわれることも一度ありました。
私は岡山の田舎で宗教や家の手伝いをしながら育ったのに対して、恋人は埼玉のお受験に熱心なご両親のもとで育ち、東京に出た後地方移住をした人です。
都会慣れした買い物好きな現代人といった感じで、コミュニティ意識みたいなものを全く持たないため、同年代ながらギャップを感じます。
日々大小のぶつかり合いと和解を繰り返しており、利口な中学生のような性質の彼氏にこれは恋愛なのか子育てなのかと疑問を抱きます。
要点をまとめます。
・宗教を押し付けてきて儀式や戒律に従わせてくるおばあちゃんに反抗をして自分の道を選んだはいいものの、祖母を裏切った罪悪感がすごい
・彼氏に拾われて地元脱出に成功したが、彼の性格が今どきの都会の男の子みたいな感じでなかなかついていけない。
・金銭管理も学校の課題も大変で物理的精神的にへとへとになるので、過去や未来に何かを思って心が揺れ動くのをどうにかして減らしたい。
もう暗くなっている暇もないので自分にできることをするしかないです。
おばあちゃんの言うことを聞けなかったのはとてもつらいのですが、祖母の生前はいい子でいられたので、悩まずにいたい、悩むにしても忙しいときに思い出すととても困るというのが悩みです。
時間の余裕がある時を見計らって心に向き合わないと後々大きくひきづられる予感がしています。罪悪感を癒し、自分を認めてあげたいです。
山田さん、ご相談有難うございます。
【田舎育ち】【宗教家庭】の言葉に反応して回答させて頂きます。
私が幼い頃、両親が仏教をけっこうガチでやっており山田さんの抱える罪悪感はすごくよく分かるなぁと読ませて頂きました。
私は「ご先祖を大事にする」と教えこまれたことが強く、進学や就職など地元を離れるチャンスはすべて棒にふりまして今も地元長崎に住んでいますし、法事を忘れていただけで自分がダメ人間のように感じて心がザワザワします。
「殺生をしない」で育ってきたのでいまだに蚊を殺すときにも極悪非道な人間に感じています。
自分でもめんどくさいなーアホだなーと思いながら「これが私だもんな」と最近は上手く付き合えるようになってきました。
何かヒントになれば嬉しいです。
https://hellowisewoman.wordpress.com/2023/12/04/cocoronomarche1028/